ヒト幹細胞上清液が
効果をもたらすメカニズム

細胞は、老化、病気、負傷などで損なわれることがありますが、損なわれた細胞を修復するのが、身体に存在する幹細胞と言われる特殊な細胞です。幹細胞は自らが様々な細胞に分化し、自ら再生する能力を持った細胞です。(この能力を多分化能と言います。)

この幹細胞を培養するときに分泌される幹細胞培養上清には100種類以上に及ぶ機能性成分が含まれており、これを使用することで、体内の細胞組織の再生を促し、幹細胞移植治療と同等の治療効果を期待できることが近年の研究で分かってきました。

ヒト幹細胞培養上清 StemSup®alpha4 に含まれるサイトカインの例:

HGF:肝細胞増殖因子(組織再生・活性)

肝臓や様々な細胞を増殖させ、皮膚、血管、神経、各臓器などが傷付いた箇所の再生と修復や育毛を促進させます。

EGF:上皮増殖因子(しみ・くすみ改善、ターンオーバー促進)

上皮細胞の増殖と再生を促進し、皮膚のターンーバーにより若返り治療として高い効果が期待できます。

TGF-β:トランスフォーミング増殖因子(抗炎症、創傷治癒)

傷跡を残さず修復するなどの働きを持つ因子です。細胞の老化を防ぐことで、コラーゲン・エラスチン、ヒアルロン酸の合成を促進して肌質を改善します。

IGF:インスリン様増殖因子(皮膚再生、ハリ・弾力アップ)

皮膚細胞を再生させることで、シワの改善と予防、またコラーゲンやヒアルロン酸を合成する働きから、肌の弾力が増す効果があります。毛根を刺激することで髪の毛を太く強くします。

PDGF:血小板由来増殖因子(細胞分裂の促進)

損傷を受けた皮膚組織の再生を促進する増殖因子です。コラーゲン合成を促進することで、シワの改善が期待できます。

VEGF:血管内皮増殖因子(ハリ・弾力アップ、血行改善、発毛促進)

血管を新生させることにより、血流が増加することで肌つやを改善します。また、毛根へ栄養を運ぶ事で発毛を促進する効果があります。

KGF:角化細胞増殖因子(発毛、育毛)

毛母細胞の増殖を促し、発毛に関連します。ケラチノサイトを活性化してターンオーバーを促進します。

Exosome:エクソソーム(様々な組織修復の促進)

細胞から分泌される顆粒状の物質。近年、エクソソームを用いた様々な疾患に対する新規治療法が注目され、多くの研究機関や大学病院で研究が進んでいます。
エクソソームには、メッセンジャーRNA(mRNA)、マイクロRNA(miRNA)などの核酸が含有されており、これらが全身の細胞に作用して調整をおこない、組織修復を促す効果があります。

→ ヒト幹細胞培養上清 StemSup®alpha4 には、このエクソソームが豊富に含まれています!

■ 幹細胞培養上清StemSup® に関する研究報告

<研究報告>

  • 第19回日本再生医療学会総会において、StemSup®に関する研究報告がされました。

    O-29-3、脂肪組織由来間葉系幹細胞培養上清による卵巣機能の改善の可能性

    P-02-44、ヒト歯髄由来間葉系幹細胞の培養上清による疼痛の治療症例

<学術論文>

Terunuma A, Yoshioka Y, Sekine T, Takane T, Shimizu Y, Narita S, Ochiya T, Terunuma H: Extracellular vesicles from mesenchymal stem cells of dental pulp and adipose tissue display distinct transcriptomic characteristics suggestive of potential therapeutic targets. Journal of Stem Cells and Regenerative Medicine, 17(2): 56-60 (2021)