よくある質問 幹細胞培養上清について

Q1幹細胞を移植しないのに、なぜ効果が出るのでしょうか?

以前は、幹細胞が疾患や老化により損傷した細胞と置き換わることで、さまざまな疾患に対して治療効果を発揮すると考えられていました。
しかし、最近の研究では、幹細胞療法において間葉系幹細胞が分泌する機能性成分が、周囲の細胞に働きかけて修復していることが明らかになっています。
機能性成分(サイトカインやエクソソームなど)が周囲の細胞に働きかけることをパラクライン効果と呼びます。培養上清療法は、幹細胞そのものは含まずに、幹細胞療法におけるパラクライン効果だけを取り出して活用する治療法と言えます。

Q2副作用はありませんか?

注射部位の痛み、脹れ、内出血が見られることがあります。内出血斑は通常2~3週間で目立たなくなります。
それ以外には、この治療法による副作用はこれまで報告されていません。しかし、絶対に安全な医療行為というものはありませんので、副作用が出ないかを今後も注意深く観察し続けていかなければなりません。全身倦怠感、発熱、発疹、掻痒感など、気になる症状が発生した場合には、すみやかに当クリニックまでご連絡ください。

Q3ウイルス混入の可能性はあリませんか?

StemSup®は検査を行い、安全性は確認しておりますが、現在の検査法では検出できない未知のウイルス感染の否定はできなません。輸血や臓器移植を受けた場合と同様に、点滴投与を受けた患者様は、それ以降の一般献血はご遠慮ください。

Q4健康保険の対象になりますか?

この治療はすべて自費診療にておこなわれることに同意された方を対象とします。

Q5幹細胞培養上清を投与できない場合はありますか?

ご本人の持病やその治療経過などによっては、医師の判断で、対象にならない場合があります。現在治療中の病気やこれまでかかった病気があれば、医師にお申し出ください。また、注射部位の内出血のリスクが高くなるので、血液がサラサラになる薬(ワーファリン、バイアスピリン、バファリンなど)を服用中の方もあらかじめお申し出ください。

Q6今、治療中の病気があるのですが、どうしたら良いでしょうか?

培養上清を使っての治療期間中は当クリニックに定期的に来院していただきますが、他のクリニックで以前からおこなっている通常の治療がある方は、主治医のところでの診察・治療も続けてください。

Q7幹細胞培養上清StemSup®の製造はどこで行われていますか?

厚生労働省で認可された「特定細胞加工物製造事業者」である、株式会社日本バイオセラピー研究所にて行われています。