#17 パイプカット手術に纏わる 様々な誤解

パイプカット手術が「陽の目を浴びない」日本 家族計画が完了したら躊躇なくパイプカット手術する外国人

男性避妊手術であるパイプカット手術は欧米では日常的に当たり前の手術であることをご存知でしょうか?

北米や欧州ではどの街に必ずパイプカット手術を専門に行うクリニックが多数存在します

「あなたの街のパイプカット手術出来るクリニック」を探すサイトもあります NSV法というメスを使わない手術を施行できるクリニックを紹介するサーチエンジンです

それだけ日常的に行われていることが何故日本で「特別」扱いされてきたのでしようか?

この誤解は以下の理由で明確に説明出来ます

「男尊女卑」
「宗教的なバックグラウンド」
「性教育の 問題」
「医学教育の問題」

従来の日本では「男尊女卑」で男性優位が当たり前でした

当時の男性の中には本妻の他にお妾さんが公然の秘密で存在していました

当然 性的な交渉があったでしょうが 避妊は全て女性の役割であったと思われます

避妊を失敗するとひっそり身を引いて出産する様なこともあったでしょう

公に出来ない父親不在の子供たちも多数産まれました

シングルマザーという現在ではさほど特別なことではない時代とは全く違っていたでしょう

勿論 男性によっては全ての子供とその母親の面倒を全うする人もいたでしょうが 時代もかわり色々なところに子供がいるわけにはいかない状況になり

女性たちが確実な避妊手術として卵管結紮 「らんかんけっさつ」手術を受けたりしていたようです

現在ではこの手術は帝王切開の際に行われるに過ぎません

日本では単純に避妊のためには行われていません

子沢山の夫婦にとって子供が生まれる度に生活を圧迫するため 養子に出したり 悲しいことでありますが 間引きがひっそりと行われていたことも事実です

パイプカット手術は日本でも比較的古くから行われて来ました その歴史は定かではないものの

街の開業医で手先の器用な先生たちが外来で施行していたようです

日本では一部の宗教を除き 人工流産(堕胎手術)は必要悪として現在でも多くの女性が望まない妊娠で手術を受けています

堕胎手術の女性に与える影響は非常に大きいことは想像に難くありません

肉体的に危険もありますが それ以上に精神的なダメージが多いことでしょう

その原因となった男性にも精神的に打撃を与えます

当事者たちは「二度と同じことを繰り返したくない」と思うことでしょう

しかしながら「確実な避妊」なしではまた同じことが起こることも珍しくありません

自分自身が性教育の現場にはいませんので現状はわかりませんが

「妊娠のこと」には言及されているでしょうが はたして「避妊」や「中絶手術」には触れられているでしょうか?

性行為を始める年齢がどんどん若くなっている状況に即して教育現場での対応が心配です

欧米ではコンドームの使用について また配布する国もあるようです

キリスト教の教義では厳密にはコンドームの使用は夫婦間では認められません

何故ならば 性行為は子供を授かるための行為であるから避妊することは教義に反することになります

婚前の交渉も厳格には認められません

中絶手術は違法であり殺人とみなされますので レイプ事件などによる妊娠中絶以外は行われていません

コンドームの品質は外国製は比べようにない程 日本製が優秀です

これは日本では避妊の手段が主にコンドームである事 外国では婚外交渉 とくに売春など 性行為感染の予防に用いられるのが目的であることの違いでしょう

彼の地ではコンドームの性能や品質を誰も求めません

使用中に破損がなければ良いのです

欧米人にとってパイプカット手術は宗教上にも認められた避妊法であり 妊娠のリスクを確実に回避する唯一の手段として広く認識されているのです

欧米では予定通りの家族計画が完了したら躊躇なくパイプカット手術をすることが夫の仕事です

日本ではまだここまで徹底した考えはありません

日本ではパイプカット手術自体が 遊び人だけがする特殊なことという認識がいまだにあります

ご自身の周りにパイプカット手術を受けた方がいますでしょうか?

パイプカット手術に偏見のない方が たまたまいらして話を聞くチャンスがあれば良いのですが!

中々そのような話になることもありません

実際にクリニックに来院され手術を受ける外国人の方は相当数いらっしゃいます

外人ネットワークで紹介される方

問い合わせの際 英語のやり取りで安心される方

まだまだ東京でも安心して英語が通じる医療機関は限定されています

海外留学の経験のある医師自体は少なくありません

短期留学から長期留学まで色々あるでしょうが

重要な点は その留学の種類です

すなわち 医学者として実験等が仕事で患者さんに接することもなく 医師免許も取得しなければ一切患者さんに触れられずに留学期間を終えた医師は日常英語は話せるでしょうが 欧米人に満足のいく診療にはならなでしょう

実際に海外の病院で患者さんを診る機会のある留学を臨床留学と呼びますが

この経験があると問題なく英語で診療が出来ます

私は出身の大学病院から英国のロンドン大学の泌尿器科の研究所への留学とその付属病院に勤務した約2年という短いながらも 常に患者さんの診察 手術に携わった経験が本当によかったと痛感しています

勿論 期限付きではありますが お墨付きの英国医師免許を頂き 診療に従事できた事が自分の医師として とくに泌尿器科外科医としての礎になっています

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